シールド(溶接)とは-

シールドガスは,溶接中に溶融金属と反応を起こさないようなガスをアークの周辺に流し,溶融金属と空気との接触を断つ役割があります。空気は約80%の窒素と約20%の酸素で構成されているため,これらのガスと溶融金属が反応しないようにすることが,シールドガスの役割となります。また,空気中の湿気による水素の侵入から溶融金属を護ることも役割の1つです。シールドは英語のShield(保護する)からきており,シールドガスは文字通り空気から溶融金属を守っています。シールドガスが無いと溶融金属は空気の成分と容易に反応を起こしてしまいます。

図1